SLASH 攻撃からの致命傷とダメージ

SLASH 攻撃は、大きな力が加わったSTAB 攻撃に比べて身体へ深く刃が入ることはない。
しかし身体の部位により深刻なダメージを受けます。刃物が届く深さは個人差がありダメージも変る。

人体部位と攻撃による影響



部位 死亡時間 攻撃による影響
A頸動脈 12秒 失血死 5~15 秒で意識不明
首横を表面から3~4cm位置
B上腕動脈 90秒 失血死 5 秒で意識不明
腕の内部に沿って走る上腕動脈
C放射動脈 2分間 失血死 約30 秒間で意識不明
D大腿動脈 1分以内 激しい出血
部位 攻撃による影響 対応防護ギヤー
1 水平方向に切られると、多量に出血
血が目に入ることにより防護に影響
ESG-0100 Series
2こめかみ 頭蓋骨外側に浅側頭動脈があり大量出血 ESG-0100 Series
3顔面ほほ 主要神経が密集して激痛 ESG-0100 Series
4耳の後 静脈があり大量失血 ESG-0100 Series
5首正面 頸動脈、気管および頭を動かす靱帯に影響 ESG-0100 Series
6後首 多くの静脈があり出血。頭の動作に影響 ESG-0100 Series
7僧帽筋
(そうぼうきん)
切断されると肩の動きに支障 ESG-0100 Series
ESG-0200 Series
8橈側皮静脈 三角筋の正面に深い切りつけは大量出血 ESG-0100 Series
9橈側皮静脈 参照胸部筋肉の外側に腕方向に水平に深く切られると、大量出血 ESG-0100 Series
10上腕二頭筋 腕の動きに影響 出血 ESG-0100 Series
11腕関節 腕関節の内部を切られると、靱帯切断で腕が動作不能 また静脈出血 ESG-0100 Series
ESG-0200 Series
12 深い傷は静脈での急速な失血 ESG-0100 Series
ESG-0200 Series
13肩甲骨 深い傷は、肩の動作不能 ESG-0100 Series
14後ろの僧帽筋 肩の動作に影響 ESG-0100 Series
15胸筋 大きく切られると腕などの動作が不能 防刃ベスト
16腹部 垂直方向に深く切られると、腸が切られと動作の鈍化 防刃ベスト
17腹部 水平方向にに深く切られると、腸が切られ動作の鈍化 防刃ベスト
18脊柱と肩甲骨の間 背中を縦に切られると上半身の動作に影響 防刃ベスト
19胸郭と腎臓域の間 垂直切られると激痛があり、動作が鈍化 防刃ベスト
20肩甲骨の下部の端と脊柱の間の背中 筋肉を切られると、激痛があり動作に影響 防刃ベスト
21おしりの上 神経が集中しているので横へ切られた場合は、激痛で動作に影響 ESG-0100 Series

HOSDB slash resistance standard for UK police(2006)

英国警察用基準(警備用)

動的試験

TDM-100 に比べて3000倍の速度で切る。

試験機械

専用機
試験片を刃物で貫通するまで加重をかけて切り裂く試験方法です。貫通すると刃と試験材料下に位置する電極が反応してそのときの加重が算出される。

基準 平均80N 以上(最低値60N 以上)9回測定の平均
SLASH速度 21km/時(6m/秒) 自転車の速さ程度
刃の種類 スタンリー社ナイフブレード型番:1992
試験材料 500mmx300mm 繊維 コース方向 / ウオール方向 / 斜め方向 各3 回

JIS T 8052・ISO13997 ・EN388

防護服用(産業用)

静的試験

試験機械

TDM-100
測定方法は対象となる試験片を測定台に取り付け、試験用刃物を用い、20mm長さを切断するのに必要とされる負荷荷重(単位N)を測定する。

ISO切創試験機 TDM-100
JIS T 8 052 および I SO 13997 Protective clothing
-- Mechanical properties --
Determination of resistance to cutting by sharp objects

貫通時の移動距離とその時の荷重で20mm切断時の荷重が算出される。

基準 EN388
5 回以上の測定の平均値
SLASH速度 0.009km /時(2±0.5mm/ 秒)カタツムリの速さ程度
刃の種類 仕様書の記入寸法の刃 (左図参照)
試験材料 25~100mmX25mm コース・ウオール45 度方向

メトロポリスSLASH RESISTANCE FABRIC(スラッシュ対応生地)の性能

SLASH 防御製品